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支払い手段によって支払いの痛みは異なるか?

 

中村学園大学 流通科学部 准教授

中川 宏道

要旨



従来の経済学では本質的に意味を持たないお金は分析の対象から除外されてきたが、実際には支払い手段によって購買行動が変わることが、これまでの研究から明らかになっている。本稿では、支払い手段の違いが支払いの痛みや購買行動に与える影響について、行動経済学や消費者行動論における知見を紹介する。先行研究では、現金は最も支払いの痛みが大きい支払い手段であり、逆にクレジットカードやモバイル決済などは支払いの痛みが小さい支払い手段であることなどが明らかになっている。そして支払い手段によって支払いの痛みが変わるメカニズムについて、「支払いの実感度」と「メンタル・アカウンティング」の観点から解説する。最後に、我が国の支払い手段の現状を紹介しつつ、インプリケーションと今後の研究課題について述べる。




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