1996年6月:No.1996―3

『女性の就業と家計の生命保険需要』

:遺産動機、年金受給を考慮して

                                 専門調査官 松浦 克己

 女性の労働所得は家計の生命保険の加入や生命保険金需要に、男性の労働所得と同様に正の効果を与えている。年金受給は逆に負の効果を与えている。
 遺産動機の形成にも女性の労働所得は正の効果を与えている。
 これは、ライフステージと女性の就業形態に応じた生活保証の設計が重要であることを示唆している。