総合指標でみる景気の現状 |
〇雇用者数の伸び・・・6月の非農業部門雇用者数は、前月比+20.5万人の増加 《ポイント》
(出所:労働省 7月2日発表) |
米国経済は拡大している。98年1−3月期の実質GDP(確報値、季節調整値)は前期比年率+5.4%と、96年4−6月期(同+6.0%)以来の高い伸びを記録した。
NAPM(全米購買部協会)のアンケート調査に基づく6月の景気総合指数によると、製造業は49.6と96年7月以来約2年ぶりに景気拡大・縮小の分岐点である50を下回ったものの、非製造業では61.5と引き続き景気拡大の持続が示唆された。
需要面では、5月の小売売上高は、自動車販売が好調で季節調整済み前月比+0.9%と7か月連続で増加した。5月の住宅着工件数は季節調整済み前月比−0.7%と3か月連続で減少したものの、戸数でみると年率換算153.0万戸と9か月連続で150万戸を上回る水準を記録した。設備投資の先行指標とされる5月の非軍需資本財受注(除く航空機)は、季節調整済み前月比+1.0%と2か月ぶりに増加した。生産面では、5月の鉱工業生産指数は季節調整済み前月比+0.5%と3か月連続で上昇した。
4月の貿易・サービス収支(国際収支ベース、季節調整値)の赤字幅は、前月比+9.5%の144.6億ドルと3か月連続で増加し、現行統計開始(92年1月)以来の最大額を更新した。地域別貿易収支(通関ベース、原計数)では、対日貿易赤字が54.1億ドルとなり、貿易赤字全体に占める比率は28.3%と7か月連続で国別赤字トップとなった。
この間、物価面では、5月の生産者物価が季節調整済み前月比+0.2%と落着いた動きを示し、消費者物価も同+0.3%と安定的に推移している。
なお、6月30日〜1日のFOMC(連邦公開市場委員会)では政策金利の変更が見送られた。米国の政策金利は97年3月25日のFOMCで引上げられた後1年以上据え置きが続いている。
(7月10日記)
家 計 部 門 |
〇小売売上高…5月は、季節調整済み前月比+0.9%と7か月連続で増加
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企 業 部 門 |
〇鉱工業生産指数…5月は、季節調整済み前月比+0.5%と3か月連続上昇
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海 外 部 門 |
〇貿易・サービス収支…4月の貿易・サービス収支(国際収支ベース、季調値)の赤字は、144.6億ドル
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