月例経済・金融概観
○日銀短観(平成10年9月調査)・・・主要企業・製造業の業況判断は▲51と6月調査(▲38)から悪化 (出所:日本銀行 10月1日発表)
【概 要】 | |
○実質家計消費支出・・・・・8月は前年同月比−2.4%と10か月連続で減少 《ポイント》 ・8月の実質家計消費支出は、前年同月比 −2.4%と10か月連続で減少となった。費目別にみると、10費目中「家具・家事用品」等5費目がプラス寄与となったものの、「その他の消費支出」、「交通・通信」等5費目のマイナス寄与が大きかった。 ・大型小売店販売額(店舗調整済み)は、同 −5.1%と4か月連続で減少した。業態別には、百貨店が同−4.3%、スーパーも同−5.7%とともに4か月連続で減少した。 (出所:総 務 庁 10月6日発表、通商産業省 9月30日発表)
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○鉱工業生産・・・・・8月の鉱工業生産指数は前月比−0.6%と2か月連続の低下 《ポイント》 ・出荷指数は前月比−0.9%と低下した。在庫指数も同−0.5%と4か月連続で低下したものの、依然高水準にある。 ・生産予測指数は、9月が前月比+3.0%、10月が同−1.0%と見込まれている。 ・通産省は、「生産は低下傾向にあり、在庫調整に進展がみられるものの、在庫、在庫率も高水準にあることから、今後の動向を注視していく必要がある」と、7月と同じ判断を示した。 (出所:通商産業省 9月30日発表)
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○通関貿易収支・・・・・・8月の通関貿易黒字は前年同月比+24.1%と17か月連続で増加 《ポイント》 ・輸出はアジア向けの減少が続いているものの、景気堅調な米国、EU向けが好調な伸びを維持していることにより、前年同月比+2.0%と3か月連続のプラスとなった。 ・輸入は、内需の不振等を反映して木材等の落込みが続いており、同−3.0%と8か月連続で前年同月を下回った。 ・この結果、通関貿易黒字は、8,926億円、前年同月比では+24.1%と17か月連続で前年同月の水準を上回った。 (出所:大蔵省 9月30日発表)
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