欧 州 経 済

景  気  の  現  状

○ドイツ:一部に弱い動きが見られ、一時的に拡大テンポが鈍化、フランス:拡大を持続、 イギリス:拡大テンポが鈍化傾向。

《ポイント》

【ドイツ】
・9月の鉱工業生産指数(除く建設)は104.2と、前月比−3.2%、前年同月比+2.1%。
・雇用については、失業率がなお高水準ながらも低下傾向にあり、10月の失業率は10.6%と、前月比  −0.1%ポイント、前年同月比で−1.2%ポイント改善。



【フランス】
・7−8月の鉱工業生産(除く建設)は前月比−0.3%となったものの、前年同月比+2.7%。
・9月の工業品家計消費が前年同月比+9.1%と13か月連続で前年を上回るなど、内需は力強く推移。
・8月の貿易収支が129億フランの黒字と5か月ぶりに前年を上回る。
・雇用については、失業率がなお高水準ながらも低下傾向にあり、9月の失業率は11.7%と、前月比0.1%ポイント、ピーク(97年6月の12.6%)比0.9%ポイント改善。

【イギリス】
・9月の鉱工業生産は前月比−0.7%と2か月連続減少し、対前年同月比では+0.6%の伸びに止まるなど、昨年7月をピークに緩やかな低下基調。
・9月の小売売上数量も前年同月比+3.8%と、今年第1四半期までの5%前後の伸びに比べ低下するなど、拡大テンポは鈍化。
・雇用については、9月の失業率は前月と同じ4.6%と低水準を維持。

(出所:独連邦雇用庁、独経済省、仏労働省、仏国立経済統計研究所、英中央統計局)



【概要:ドイツ経済】

全体
・一部に弱い動きが見られ、一時的に拡大テンポが鈍化。

需要面
・9月の国内資本財新規受注:前期比−1.1%、前年同月比+3.3%。
・9月の製造業新規受注:前期比−0.5%、前年同月比+0.4%。
・8月の小売売上数量:前期比0.0%、前年同月比+2.0%。

外需面
・8月の貿易黒字:輸出が前年同月比+3.9%、輸入が同+1.8%と輸出が輸入を上回る伸びを示したことから同+1.7%の96億マルク。
・9月の国外向け製造業新規受注:前年同月比−4.4%(2か月連続で前年を下回る)。

生産面
・9月の鉱工業生産指数(除く建設):前期比−3.2%、前年同月比+2.1%。

雇用面
・10月の失業率:10.6%(前月差−0.1%ポイント)。

物価面
・9月の消費者物価:前年同月比+0.8%。
・9月の生産者物価:前年同月比−1.0%。