○ドイツ、フランス：景気拡大を持続、イギリス：拡大テンポが鈍化傾向

《ポイント》

【ドイツ】
・98年７−９月期のドイツ実質ＧＤＰ成長率は､前期比＋0.9％（前期比年率＋3.5％）と､11四半期連続でプラスとなり、景気拡大が持続（前年同期比＋2.8％)。
・需要項目別にみると､個人消費の寄与度が＋0.5％になったこともあり、内需の寄与度は＋0.6％と２四半期ぶりのプラス｡・外需は､輸出が増加し、輸入が減少したため､寄与度＋0.3％。

【フランス】
・98年７−９月期の実質ＧＤＰ成長率は､９四半期連続プラスの前期比＋0.5％（前期比年率＋2.0％）と､景気拡大が持続(前年同期比＋2.8％)。
・需要項目別では､個人消費は７四半期連続の拡大(寄与度＋0.4％)となったものの､在庫投資が−0.5％の寄与度となったこと等から、内需の寄与度は＋0.1％に止まる。
・外需は､輸出の伸びが輸入の伸びを上回ったことから同＋0.4％と３四半期ぶりにプラス寄与。

【イギリス】
・98年７−９月期の実質ＧＤＰ成長率(市場価格ベース)は､25四半期連続プラスの前期比＋0.4％（前期比年率＋1.5％）となり､景気拡大が持続しているものの伸び率が低下傾向にあり、拡大テンポが鈍化（前年同期比＋2.3％）。
・需要項目別では､内需の寄与度が前期の＋0.6％から＋1.0％に上昇。
・外需は輸出が減少し、輸入が伸びたため、同−0.6％と２四半期ぶりにマイナス寄与。

内需面
・10月の国内資本財新規受注：前期比−2.0％、前年同月比＋0.2％。
・10月の製造業新規受注：前期比−2.5％、前年同月比−1.3％。
・９月の小売売上数量：前期比−2.0％、前年同月比＋0.1％。

外需面
・９月の貿易黒字：輸出が前年同月比−2.8％、輸入が同−0.6％と輸出が輸入を上回る減少を示したこと

から同−1.8％の123億マルク。
・10月の国外向け製造業新規受注：前年同月比−4.8％。

生産面
・10月の鉱工業生産指数(除く建設)：前期比＋1.0％、前年同月比＋2.3％。

雇用面
・11月の失業率：　％（前月差％ポイント）。

物価面
・10月の消費者物価：前年同月比＋0.7％｡
・10月の生産者物価：前年同月比−1.2％｡