月例経済・金融概観
○国民所得統計速報・・・7-9月期の実質GDPは前期比−0.7%と4四半期連続のマイナス成長
《ポイント》 ・7−9月期の伸びを需要項目別の寄与度でみると、最大の需要項目である消費が2四半期連続でマイナス寄与となったほか、住宅投資や設備投資もマイナス寄与となり国内民需は前期比−1.2%ポイントとなった。一方、公的需要は同+0.3%ポイントとなり、「内需」は−0.9%ポイントのマイナス寄与となった。一方、「外需」は、輸出が前期比プラスに転じ、輸入が依然減少を続けたため、同+0.3%ポイントと2四半期連続でプラス寄与となった。 (出所:経済企画庁 11月6日発表)
【概 要】
内需面
外需面
生産面
雇用面
物価面
金融政策(11月13日の日銀金融政策決定会合で決定) | |||
○実質家計消費支出・・・・・10月は前年同月比−1.0%と12か月連続で減少 《ポイント》 ・10月の実質家計消費支出は、前年同月比 −1.0%と12か月連続で減少となった。費目別に見ると「交通・通信」がプラス寄与となったものの、「住居」など10費目中7費目がマイナス寄与となった。しかし、全体としてはマイナス幅は縮小している。
・10月の大型小売店販売額(店舗調整済)は、同−4.8%と6か月連続で減少した。業態別には、百貨店が同−4.7%、スーパーも同−5.0%と共に6か月連続で減少した。 (出所:総 務 庁 12月 3日発表 通商産業省 11月27日発表)
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○鉱工業生産・・・・・10月の鉱工業生産指数は前月比−1.2%と2か月ぶりに低下
(注)シャドーは景気後退期を示す。10年11、12月の点は予測指数。 ・生産予測指数は、11月が前月比−1.5%、12月が同+0.6%と見込まれている。
・通産省は、「生産はこのところ停滞しており、在庫調整に進展がみられるものの、依然として在庫率は高水準にあることから、今後の動向を注視していく必要がある」と、9月の判断を継続した。 (出所:通商産業省 11月27日発表)
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○通関貿易収支・・・・・・10月の通関貿易黒字は前年同月比+23.5%と19か月連続で増加
・輸入は、内需の不振や原油価格の低迷を反映して木材、原油等の落込みが続いており、同−14.8%と10か月連続で前年同月を下回った。
・この結果、通関貿易黒字は、1兆3,660億円、前年同月比では+23.5%と19か月連続で前年同月の水準を上回った。
(出所:大蔵省 11月30日発表)
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