景 気 の 現 状
○ドイツ：拡大テンポがやや鈍化、フランス：緩やかな景気拡大を持続、イギリス：拡大テンポが鈍化傾向
《ポイント》
【ドイツ】
・10月の鉱工業生産指数(除く建設)は106.5で、前月比＋1.4％、前年同月比＋2.7％。・11月の失業率は前月と同じ10.7％となお高水準ながらも低下傾向。
【フランス】
・10月の鉱工業生産指数(除く建設)は109.0で、前月比＋0.8％、前年同月比＋2.0％。
・11月の工業品家計消費は前月比変わらずだが、前年同月比では＋4.9％と堅調に推移。
・10月の貿易収支は98億フランの黒字に止まるなど、黒字は減少傾向。
・11月の失業率は11.5％と、前月比0.1％ポイント、ピーク(97年６月の12.6％)比1.1％ポイント改善し、なお高水準ながらも低下傾向。
【イギリス】
・10月の鉱工業生産指数は102.4で、前月比0.0％、対前年同月比＋0.4％の伸びに止まるなど、昨年７月をピークに緩やかな低下傾向。
・11月の小売売上数量は前月比＋0.9％、前年同月比＋2.5％と拡大しているものの、伸び率は昨年第１四半期までの５％前後から低下傾向。
・11月の失業率は４か月連続で4.6％と低水準を維持。
（出所：独連邦統計庁､仏国立経済統計研究所､英中央統計局）
【概要：ドイツ経済】
全体
・内需に弱い動きが見られ、景気拡大テンポはやや鈍化。
内需面
・10月の国内資本財新規受注：前期比−1.8％、前年同月比＋0.5％。
・10月の製造業新規受注：前期比−2.6％、前年同月比−1.6％。
・10月の小売売上数量：前期比−1.4％、前年同月比−2.3％。
外需面
・10月の貿易黒字：輸出が前年同月比＋1.5％、輸入が同−2.1％と輸出が増加し、輸入が減少したことから同＋1.5％の108億マルク。
・10月の国外向け製造業新規受注：前年同月比−5.5％。
生産面
・10月の鉱工業生産指数(除く建設)：前月比＋1.4％、前年同月比＋2.7％。
雇用面
・11月の失業率：10.7％（前月と同じ）。
物価面
・11月の消費者物価：前年同月比＋0.7％｡
・11月の生産者物価：前年同月比−1.6％｡
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