郵政研究所月報

2001.1


調査研究論文

一般局における郵便内務作業のレイアウト要素の近接性について


通信経済研究部研究官(技術開発研究担当)

相良比呂志

[要約]

 郵便事業においては、これまで小型郵便物における機械化等、業務の効率化へ向けて積極的な取組が図られてきた。しかし、その成果をフルに発揮するための郵便作業室内のレイアウトについては、担当者の経験に基づく試行錯誤による方法が用いられてきた。

 そこで、合理的で体系的な郵便作業室のレイアウト手法を明らかにするために調査・研究を行った。本稿では、その成果の中から設備・機器の配置に最も大きな影響をもつレイアウト要素の近接性について述べる。

 調査・分析に当たっては、これから最も建設予定が多く、区分機の配備予定の多い規模の郵便局を対象とし、現況レイアウト・処理郵便物数・稼働人員等について調査を行い、現在有効であることが示されているシステム的レイアウト計画の技法を援用して分析を行った。

 この結果、郵便内務作業におけるレイアウト要素の近接性についてある程度明らかにすることができ、また今までの経験則によるレイアウト手法に対して定量的な裏付けを与えることともなった。

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