調査研究論文
 
ダイレクト・メール(DM)レスポンス率調査
 
第一経営経済研究部研究官   延原 泰世
第一経営経済研究部      松田 桃子
 
 郵政事業庁と社団法人日本ダイレクト・メール協会共催の第15回全日本DM
大賞応募者を対象としてレスポンス率(反応率)とその向上策について、アンケ
ート調査を実施した。レスポンス率を把握している311サンプルの平均レスポ
ンス率は14.5%、30%超のレスポンス率を除いた平均値では8.9%、5
0%超を除いた平均値では10.8%となった。 このうち、今回のレスポンス
率が当初の予測と比べ「高かった」と回答した方にその理由を尋ねたところ、
「顧客に見合った商品を掲載したから」が38.1%で最も多く、「送付先を絞
りに絞り込んだから」が31.0%、「特典を充実させたから」、「文面を工夫
したから」が共に28.6%と続き、この結果からレスポンス率の向上に有効な
方法を推察すれば、DMの基本とも言える「興味と感動を与えつつ、顧客が欲し
いと思う情報を欲しいと思う相手に提供すること」に行き着くと思われる。
 

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