郵政研究所月報

2001.6


トピックス

イタリアのEMU 加盟と経済・財政改革について


第三経営経済研究部研究官 佐野 貴子 

[概要]

 ユーロの導入にあたってはマーストリヒト条約に定められた厳しい経済収斂基準をクリアする必要があり、EMU加盟各国はその基準を達成、維持するために構造改革を実施している。他国と比べて経済・財政水準が厳しい状態にあったイタリアでは、90年の低迷した経済状態の下で、増税と緊縮財政という徹底的な財政改革を実施した。そのように財政バランスを回復した結果、民間経済も立ち直り、イタリアの財政収支や債務残高の対GDP比は、日本よりも良好な状態にまで改善している。

全文 「イタリアのEMU加盟と経済・財政改革について」