総合指標でみる景気の現状 |
〇実質GDP成長率・・・1−3月期は前期比年率+4.2% 《ポイント》
(出所:商務省 4月30日発表) |
米国経済は拡大している。1−3月期の実質GDP(暫定値、季節調整値)は、前期比年率+4.2%と、年率4%を上回る高い伸びを記録した。
4月の製造業の景気実態を表すNAPM(全米購買部協会)景気総合指数は、52.9と前月比1.9ポイント低下したものの、23か月連続で景気拡大・縮小の分岐点である50を超えており、製造業の景気拡大の持続を示唆した。
需要面では、3月の小売売上高は、季節調整済み前月比0.0%と横ばいとなったものの、四半期ベースでみると、1−3月期は季節調整済み前期比+1.9%と10−12月期(同+0.2%)と比較して大幅に伸びは拡大している。設備投資の先行指標とされる3月の非軍需資本財受注(航空機を除く)は、季節調整済み前月比+0.1%と4か月連続で増加した。3月の住宅着工件数は季節調整済み前月比−2.8%と4か月ぶりに減少したものの、年率換算の水準では159.0万戸と7か月連続で150万戸を超える高水準で推移している。一方生産面では、3月の鉱工業生産指数は季節調整済み前月比+0.2%と堅調に推移している。
2月の貿易・サービス収支(国際収支ベース、季節調整値)の赤字幅は、前月比+4.2%の121.1億ドルと3か月連続で増加し過去最高となった。地域別貿易収支(通関ベース、原計数)では、対日貿易赤字が52.9億ドルとなり、貿易赤字全体に占める比率は39.0%と、5か月連続で国別赤字トップとなった。
雇用面では、4月の非農業部門雇用者数は、サービス業を中心に前月比+26.2万人と同−2.4万人の減少となった3月分から再び増加基調に戻った。一方、失業率(季節調整値)は4.3%と前月から0.4%ポイント低下し70年2月(4.2%)以来約28年ぶりの低水準となった。
この間、物価面では、3月の生産者物価は季節調整済み前月比−0.3%、消費者物価は同0.0%とそれぞれ落着いた動きを示した。
(5月12日記)
消 費 |
〇個人消費(実質GDPべース)…1−3月期は、前期比年率+5.7%
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設 備 投 資 |
〇設備投資(実質GDPべース)…1−3月期は、前期比年率+17.6%
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外 需 |
〇輸出(実質GDPべース)…1−3月期は、前期比年率−3.4%
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