80 1995年6月

『郵便処理用バーコードについて』

                          技術開発研究センター研究官 中川 真孝
                                   前研究官 三好  大

 技術開発研究センターでは、郵便局が平成4年度に実施した「郵便処理システムの情報機械化に関する調査研究会」の結果を受けて、今後、日本の郵便処理の情報機械化を進める上で必要な郵便用バーコードについて郵務局からの研究協力依頼に基づき検討を行っている。これは、以前から郵政研究所で行っている道順組立の自動化を目指す上で必要な要素技術でもある。
 郵便処理用バーコードとしてはカスタマーバーコード、郵便局内バーコード及びIDタグバーコードの3種類のコードがある。カスタマーバーコードは利用者に郵便物を作成するときに付けてもらうバーコードで、あて先情報を内容としている。郵便局内バーコードはカスタマーバーコードの付いていない郵便物に郵便局で付けるバーコードで、やはり、あて先情報を示すバーコードである。IDタグバーコードは郵便局内の処理のために一時的に付けるバーコードである。
 技術開発研究センターではカスタマーバーコードについて、それぞれの要求にあった郵便用バーコードを机上検討し、テストメールによる実験を踏まえ、最終案を策定した。  本稿ではカスタマヒバーコードに求められる要件、最適なコード体系等の検討結果を紹介する。
 これにあわせ、郵便局バーコード及びIDタグバーコードについても検討状況について紹介する。