郵政研究所月報

2000.8


調査研究論文

2次元バーコードを用いた郵便情報システムに関する調査研究 


技術開発研究センター主任研究官
前主任研究官
研究官
研究官
研究官

岩間  司
白江 久純
西浦 稔修
鈴木こおじ
上釜 和人

[要約]

 現在、2次元バーコードは、高密度・大容量の新しい情報媒体として注目されており、今後、有力な自動認識技術として利用が普及・拡大するものと予想されている。欧米では、既に多くの利用実績例があり、現在、2次元バーコードシンボル規格の国際標準化が進められているところである。
 そこで、本調査研究では、2次元バーコードの技術動向や規格の標準化動向、利用実績例等を調査・把握し、その結果を踏まえ郵便事業において2次元バーコード技術の利用が可能であると考えられる分野を探り、その利用システムイメージの検討を行った。
 郵便事業の中で2次元バーコード技術の利用が可能であると考えられる分野としては、小包、書留、郵便切手、別後納、輸送の5つの分野を選び、各分野における2次元バーコード技術を用いた郵便情報システムイメージの検討を行い、各システムを導入した場合におけるメリット・デメリット(今後の課題)の明らかにすることを試みた。
 その結果、新システム導入に伴う機器の配備・改造やソフトの開発、新たな作業の発生等、今後、2次元バーコード技術を用いた郵便情報システムを構築する上で、今後、検討・解決しなければならない課題の把握と明確化ができた。

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