テレターミナル・システムとその流通分野への応用について


                               情報システム研究部 藤井 正人
  1. テレターミナル・システムは、テレターミナル基地局と共同利用センターを介して、端末機器とユーザーセンターの間で双方向のデジタルデータ通信を行うことができる移動体通信メディアである。

  2. 流通分野におけるテレターミナル・システムの利用ニーズとして、受発注業務に関しては受注データの迅速な伝送と営業マンの負担軽減、情報提供業務に関してはタイムリーな情報提供と時間や労力のロスをなくすことがあげられる。

  3. 端末機器には、分離型と一体型があり、今後の動向としては、小型・軽量化と低価格化があげられる。ソフトウェアは、パッケージにしたものが提供されている。

  4. 流通分野にテレターミナル・システムを利用することのメリットとして、受注から配送までの期間の短縮化、作業効率の向上、タイムリーな情報提供による競合他社との差別化等があげられる。

  5. テレターミナル・システムの普及に向けての課題として、エリアとコストの問題があげられる。エリアの拡大およびコストの低下にともなって、テレターミナル・システムが一層普及していくものと予想される。