郵政研究レビュー

(第8号 1998.7 発行)

The 1994 Financial Asset Choice Survey : An Assessment』

                    海外客員研究官  ディビッド・キャンベル

                    元研究官     渡部 和孝

 

 本稿は「家計における金融資産選択に関する調査 第4回」のマイクロ・データが日本人の家計を統計的に偏りなく抽出しているかを初めて体系的に評価したものである。当調査は日本人の家計の所得と資産に関する、比較的新しい包括的な調査である。

 評価の結果、当調査では単身世帯数が過小であるものの、所得、金融資産、実物資産の分配は他の同様な調査に比較しても適切であることが認識された。近い将来、当調査は日本における家計の所得と資産に関する代表的な調査として一般的に認知されることになろう。