電気通信需要の計量経済学的分析


                         客員研究官(筑波大学助教授) 斯波 恒正
                                筑波大学大学院 中妻 照雄

 通話サービス需要関数を最尤推定法で推定し、カルマン・フィルターによる時変価格・所得弾性値
を得る。成熟期に入った耐久消費財によく見られるように、両弾性値とも近年小さくなっている。次
に、ロジスティック曲線へ経済変数を導入した加入電話ストック需要関数を定式化する。パラメータ
ーについて非線形な関数を含む二本の式からなるこのシステムを、二段階推定そしてシステム最尤法
で推定している。