郵政研究所研究調査報告書



                                       1997年7月:調-97-IV-03

『新しいメディアの利用動向に関する調査研究報告書』

                    情報通信システム研究室主任研究官  仲島 一朗
                                 研究官  川井かおる
                                 研究官  姫野 桂一
 この1年の間に我が国では、インターネットや携帯電話・PHS、ページャ等の新しいメディアの利用者が急増している。特にインターネットは、1995年のWindows95の発売によって、普及が加速した。また、インターネット同様に携帯電話・PHSの利用者も激増した。

 しかしながら、これらのメディアについては、その普及があまりに急速なために、その普及状況を統計的に把握しにくい面があり、また、その利用状況についても、資料が乏しく、その実態が明らかではない。

 このようなことをふまえ、本調査研究では、これらの新しいメディアの利用者に対してアンケート調査を実施した。

 インターネットのアンケート調査の結果、2、3点例をあげると次のようになる。
(1) 回答者の8割以上が男性で、年齢は30代が4割以上である。
(2) インターネットの使用について、得だと思っている人は少数であるが、満足しているという人は過半数になっている。

 大学生対象に行った携帯電話・PHSのアンケート調査の結果、2、3点例をあげると次のようになる。
(1) 携帯電話・PHSの所有率は全体の約4分の1である。
(2) 携帯電話・PHSの平均の通話時間は一般加入電話より短い。
(3) 少数の例外はあるものの、携帯電話・PHSの通話の相手は、一般加入電話の場合よりも限定されている。

 インターネットや携帯電話・PHSについては、今後も動向を注視していく必要がある。